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シックハウス症候群にならないための家作り

このページではシックハウス症候群の原因や症状、発症しないための家作りなどについて詳しく紹介していきます。

家を建てる前に知っておくべきシックハウス症候群

そもそもシックハウス症候群とは

シックハウス症候群は、新築住宅に住んだ際に現れることがある頭痛・めまい・倦怠感・呼吸器系疾患・湿疹・のどの痛みなどの健康障害のこと。住宅内部の空気がなんらかの理由により汚染されて起こるといわれています。英語ではシックビルディング症候群(Sick Building Syndrome)や室内空気質(Indoor Air Quality)などと呼ばれることも。新車に乗った人がシックハウス症候群と同じような症状を発症する例も確認されており、こちらは「シックカー症候群」と名づけられています。最近では学校の校舎が原因で体調不良を起こす「シックスクール」という事例も問題になっているそうです。

「シックハウス症候群」は住宅が原因となって起こる様々な健康上の障害を総称した言葉で、なにか一つの症状のことを表しているわけではありません。特定の住宅に住むことによりなんらかの体調不良が引き起こされたのであればそれは全てシックハウス症候群だと言えます。原因や症状が多様であることから発症の仕組みには医学的に解明しきれていない部分も多いそう。

シックハウス症候群は微量の化学物質や薬物により引き起こされる「化学物質過敏症」と混同されることもありますが、シックハウス症候群はあくまで「住宅が原因として起こる健康障害」。化学物質過敏症とは分けて考えるべきだといえます。

なにが原因で発症する?

シックハウス症候群が起こる主な原因は、建材や家具に使われている塗料・接着剤・防腐剤などに含まれる化学物質だといわれています。厚生労働省はシックハウス症候群を発症した人が住んでいた住宅を徹底調査。その住宅の空気に多く含まれていた化学物質のうち、健康被害に関係すると思われるものをピックアップしました。

さらにそれらの健康を害する可能性のある物質について、「空気中における濃度がこれ以上高くなると危険」という度合を示した「濃度指針値」を発表しています。厚生労働省が濃度指針値を出しているものはホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・パラジクロロベンゼンなど。ただし、シックハウス症候群を引き起こす原因が全てこれらの物質にあるとは、厚生労働省としても現段階では断言できないのだそうです。今後シックハウス症候群に関するあらたな報告がなされれば、原因物質についての情報もそのつど改定していくと言っています。

家を建てようと考えている方はシックハウス症候群の原因について、厚生労働省が濃度指針値を出している物質を参考にしながら最新の情報にも注意を払っておくべきだと言えそうです。

どんな症状が出る?

シックハウス症候群にかかると、湿疹のように見た目でわかる症状から倦怠感・めまいなどの目に見えない症状まで、さまざまな健康障害を引き起こします。原因となる化学物質がなんらかの理由で室内に拡散し、それを呼吸の際に吸い込んでしまうことにより発症。発症のプロセスが似ている化学物質過敏症と症状の種類はほとんど一緒です。化学物質過敏症とシックハウス症候群の違いはあくまで「原因が住居であるかどうか」。現れる症状に関しては重なる部分が多いようです。

シックハウス症候群により起こる健康障害のなかには更年期障害や花粉症、自律神経失調症など、ほかの病気の症状によく似たものもあります。そのため自分の体に起きている異常がシックハウス症候群であると気付かず、的外れな対策をとって体調不良を悪化させてしまうケースも多いのだとか。シックハウス症候群には「この症状が出たら間違いなくシックハウス症候群」と判別できるような特有の症状はありません。「新しい家に移ってからなんだか体調がすぐれない」と思ったらお医者さんにシックハウス症候群の可能性をきちんと伝えて調べてもらいましょう。

なりやすい人

「シックハウス症候群にかかりやすい人」というのはいるのでしょうか?シックハウス症候群は原因となる化学物質が空気中に拡散し、それを吸い込んでしまうことにより起こります。ということは「ふだん家の窓を開けたり換気扇を回したりしない人」はシックハウス症候群を発症しやすいと言えます。原因物質の濃度が上昇した室内で生活し続けることになるからです。

また、シックハウス症候群を引き起こす空気汚染には、カビなどの微生物が関係しているケースもあるそう。「カビが発生しやすい環境で生活している人」も発症しやすい人ということです。ほかにも殺虫剤や香料などが原因となったり症状を悪化させたりする場合があります。

シックハウス症候群にかかりやすい人は「換気が良くない部屋」や「風通しの悪い住居」に長時間いる生活習慣の人だといえそうです。

シックハウス対策に関する法律

シックハウス症候群は住居が原因となって起こる健康障害のことです。ではこのような障害を引き起こす住居を規制する法律はないのでしょうか?実は建築基準法が改正されたことに伴って、2003年7月1日から「シックハウス対策」が施主や業者に義務づけられることになりました。新たに住居を立てる場合、シックハウス症候群の原因物質である「クロルピリホス」と「ホルムアルデヒド」という2つの物質を発散するような建材の使用に制限がかかるのです。クロルピリホスは防蟻剤によく用いられていた化学物質ですがこれが含まれる建材は使用禁止。ホルムアルデヒドが含まれる建材は、それが発散される速度により4つの段階に区分けされてそれぞれに規制が欠けられます。

法律で義務づけられているシックハウス対策としては、ほかにも「常時換気できる設備の設置」や「天井裏、作り付け収納部材の内部などの下地材にもホルムアルデヒドの発散が少ない建材を用いること」などがあります。

ただし、クロルピリホスとホルムアルデヒド以外にもシックハウス症候群を引き起こす化学物質はあるので、「シックハウス対策がされている家だから安心」と油断してはいけません。法律で義務化されている以上にシックハウス症候群に対しての予防策が施された住宅を建てましょう。

海外の動き

日本以外でのシックハウス症候群対策はどいうなっているのでしょう?欧米ではシックハウス症候群のことを「室内空気質(Indoor Air Quality)」や「シックビルディング症候群(Sick Building Syndrome)」などと呼びます。EU(欧州連合)に加盟している国の半数以上でホルムアルデヒドへの対策が完了。これらの国には、定められた基準値を超えてホルムアルデヒドが空気中に存在し続ける住居はないそうです。

またWHO(世界保健機関)ではシックハウス症候群を引き起こす可能性のある「総揮発性有機化合物(TVOC)」の濃度に関するガイドラインを発表。欧米ではこのガイドラインにのっとった対策が行なわれています。

シックハウス症候群になってしまったら

シックハウス症候群の疑いがある場合、まずは専門知識を持った医師に診察してもらいましょう。シックハウスかどうかの診断ができるのはアレルギー科、もしくは内科の医師です。呼吸機能検査や化学物質負荷検査などを行なって、本当にシックハウス症候群にかかっているのか、原因となっている化学物質はなんなのかを調べてくれます。2004年からシックハウス症候群の治療には保険が適用されることになりました。しかし、保険が効かない検査もあるので、事前に医師に質問しておくことをおすすめします。

専門検査によってシックハウス症候群を引き起こしている原因物質が確認されたら、住宅からその物質を取り除く必要があります。しかし住宅の基礎部分に原因物質を含む建材が使われていると短期間で除去するのは困難。その場合、住居を離れて治療する「転地療法」を行うことになります。転地先がすぐに見つかるとは限らないので、仕事や家庭生活へのダメージも考慮しなければなりません。せっかく住み始めた家から離れなければならないのは辛いですよね。住宅を建てたり選んだりする際にはくれぐれも慎重になりましょう。

家作りで気を付けることは?

シックハウス症候群にならないためには家を作るとき、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?大事なのは「換気のいい家を建てること」と「安心できる建材を使うこと」です。シックハウス症候群は建材に含まれる特定の化学物質が空気中に発散され、それを呼吸とともに吸い込んでしまうことで発症。原因となる化学物質にはそれ以上体内に入れると危険な濃度があり、それ以下の濃度であれば吸い込んでも健康上問題ないと厚生労働省は発表しています。原因物質は空気中に拡散するためその濃度を上げないためには住宅の「換気」が重要になってくるのです。

シックハウス対策には健康住宅が◎

窓を開けたり換気扇を回したりといったこともシックハウス対策になります。しかし寒い日や雨の日に窓を開けられるでしょうか?毎日忘れず換気扇を回せるでしょうか?そう考えるとそもそも風通しの良い構造で作られている「健康住宅」を建てておくのが現実的で効率的なシックハウス対策だと言えそうです。

また、シックハウスの原因物質は住宅建材に含まれていることが多いのですが、国産の無垢材を使用している健康住宅であればその点も心配しないで済みます。国産無垢材にはシックハウス症候群の代表的なホルムアルデヒドが含まれておらず、健康住宅を建てる際に使われる接着剤にも化学物質は入ってないからです。

シックハウス症候群の予防には健康住宅が良い選択だといえます。

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